おはようございます
薬剤師θさぷりんです🌸
ブログを見に来てくださりありがとうございます♡
今回各季節の基本的な養成法を簡単にご紹介したいと思います。
「季節ごとの流れに乗るように」生活すると心身が整う
人の体は四季の移り変わりに合わせてホルモンバランスや自律神経を調節しています。
東洋医学の考え方の根本は、自然のリズムと人の体を調和させることにほかなりません。
病気になってからあわてるのではなく、普段の生活や食事を四季と合わせて、いつ、どんなことに注意したらいいのか?を知識として積み上げているのです。
東洋医学の基本である古典医学書「黄帝内経」には四季の養成法が書かれています。
黄帝内経には、人間は自然の気を受けて生きているので、季節の働きに合わせた生活を守ることが大切であると示されています。
春
春は発陳(はっちん)と言い、冬の間隠れていたもの全てが芽を出し活動的になり始める時です。
1年を通して言えることですが、日の入りとともに寝て、日の出とともに起きることが健康につながります。
心身ともにのびのびと活動的な気持ちで動くことがよく、この春の気に逆らって静かに沈んだ状態でいると病んでしまいます。
陳は古いものを意味していますが、冬の間に溜まったものを外に出し、新しい生命が発現し、広がるということを示しています。
新陳代謝というのは古いもの(陳)が新しいものに変わるということなんですが、まさに春はこの新陳代謝の季節です。
古いものをデトックスしていき、どんどんと新しく生まれ変わっていきます。
心も体もいらないものを捨て、新しいことを始めるのに一年でもっとも適した時期が春です。
春は自律神経が乱れる季節:肝木
西洋医学でも全身でもっとも血液を蓄えている臓器は肝臓ですが、東洋医学でも「肝」は血を蓄えるとされています。
そして肝は全身の気の流れを整え、自律神経がきちんと働くように調節しています。
この肝が春に弱まります。
血がたっぷりと肝に蓄えられていたらダメージが少ないのですが、血が不足している方はもともと肝が弱っているうえに季節的な弱りが重なり、ダブルパンチを受けたような状態なってしまうのです。
冬の間、寒さでよどみがちだった血流。
それが暖かさで緩んで勢いよく流れることに体がついていけなくなります。
これが春の自律神経の乱れの原因となります。
春が持つ力は「デトックス」
生活の仕方としては、日が暮れたらゆっくりとリラックスする。
少し眠るのが遅くなるのはかまいませんが、朝は早起きをすること。
合わせて、緑の中をウォーキングすると自然の芽吹きのエネルギーを受け取ることができます。
東洋医学ではエネルギーのことを「氣」と言いますが、春はこの氣が体の内側から外に向かって発散されます。
したがって、締め付けない、ゆったりとした服装をすると、このエネルギーの発散が邪魔されません。
自然と内側からエネルギーが湧き出してくるので、それを邪魔しない。
やる気を養って、それをそぎ取るようなことをしない。
のびのびと活動することが鍵を握ります♪
春に摂りたい食材
春に食事に取り入れるといいのは春先に出回る山菜です。
山菜など春の野菜には、強いアクや独特の苦みがあります。
これはほかの季節野菜にはない特徴です。
タラの芽、ふきのとう、うど、セリなどの苦みには、体内こもった余計なものを解毒し、デットクスする効果があります。
冬眠から覚めた熊はまずふきのとうなどの山菜を食べると言いますが、それもきっと苦みを利用して、冬眠中に溜まった毒素を排泄しようとしているのでしょう。
また苦みには春の陽気で頭がふわふわしたり、イライラしたりするのを抑える効果もあります。
自律神経が不安定にならないように助けてくれる助けてくれる働きも期待できます。
しじみ、牡蠣といった貝類もおススメです。
時期的には牡蠣は終わりの時期に近づきますが、貝類には肝を助ける働きがあり、春に弱った肝の回復を早めてくれます。
豊富に含まれる亜鉛は細胞の新陳代謝を促進し、肝臓の解毒作用をアップしてくれます。
同時に、鉄分も多く含み、タンパク質も豊富なので血流不足を解消する食材としても非常に適しているのです。
夏
夏は蕃秀(ばんしゅう)と言い、草木が成長し、万物が茂り、花咲き乱れ、陽気が最高潮に達する時期です。
夏は日中が長いので、起きているべき時間も長くなりますが怠けていてはいけません。
暑くても体動かして、1日1回は発汗するように心がけるべし!
もし陽気を発散しないと体内に熱がこもって病気になってしまいます。
夏は「心」が弱まりやすい:心火
夏は循環をコントロールする「心」が弱まるとされています。
この心臓系が弱まると、せっかくの夏のエネルギーが台無しになってしまいます。
最も気をつけたいのは脱水症状です。
暑さから心拍数が上がり、心臓に負担がかかって、動機や不整脈も起きやすくなります。
そのため夏に体の熱を取り、うるおいを補うことで循環器系をいたわることが大事になります。
冷え性を治すのは夏
東洋医学には「冬病夏治(とうびょうかじ)」という言葉があり、これは、冬の病気は夏の間に治しましょう!という意味です。
そして冬病というと冷えですが、冷え性は冬には治らないので、治すには夏しかありません。
冷え性はもちろん、喘息、気管支炎などもそうですが、冬病というのは冷えや寒さによって悪化する病気のことです。
冷えの根本原因になっているのは、血流不足です。
血液には熱を運ぶという働きもありますが、この血流が不足しているということは熱が体に行き渡らず、冷えにつながってしまうということなんです。
血流不足は、夏の間に解消してしまいましょう!
それには血を増やす食事を摂ることが大事です♪
夏に摂りたい食材
血を増やす食材でおすすめなのは鶏肉です。
鉄分やタンパク質が豊富でお肉の中でも血を作る力が抜群に高く、かつ手に入りやすいおススメの食材です。
血を作る食材として一年を通して積極的に食べるとよい鶏肉ですが、特に夏にこそ温かい鶏のスープを活用し、血を増やし冷え性を良くしていきましょう。
そしてきゅうり、冬瓜、すいかといったウリ科をはじめとする旬の野菜や果物は水分をたっぷりと含み、体のほてりを冷やしてくれるので大変おススメです。
汗で失ったミネラルの補給源にもなります。
酢の物や梅干しといった酸味のある食べ物は渇きをいやし、汗のかきすぎを改善する効果もあります。
秋
秋は容平(ようへい)といい、万物が実を結ぶ時です。
すべてのものの形(容)が収まる(平)ということが原意で分かりやすく言うと「収穫」を意味します。
1年の始まりから今まで積み重ねてきたことや頑張ってきたこと、あるいはチェレンジしたことなど、そういった物事を「収める」という意味にも通じますし、成長が止まり調整するという意味もあります。
全てが引き締まり、収納される時期で、陽気も体内深く収納されます。
あれもこれもやろうと手を広げすぎると陽気を発散し、体が弱り冬に体調を崩してしまいます。
太陽の陽を浴びて鬱を予防しよう
腸内細菌によって幸せホルモンである「セロトニン」の原料が作られますが、日光もこのセロトニンの量を左右し、気分に大きな影響を与えています。
太陽の光をもとに気持ちの変化が起こるため、季節ごとの日照量の変化が関係してきます。
つまり日の長い春夏よりも日の短い秋冬のほうがセロトニンが減ります。
すると気持ちが落ち着き、人によっては落ち込んでしまうという現象が起こるのです。
普段から太陽の陽光をしっかり浴びる習慣をつけておくと、季節的なうつにはなりにくく、気持ちが落ち込むのを防ぐことができます。
秋は心も体も乾燥する:肺金
夏が過ぎて涼しくなると便秘になる方が多くなります。
秋に弱まる臓器は肺です。
気温が下がって空気が乾燥してくると風邪をひきやすくなります。
一見便秘とは関係がなさそうですが、東洋医学での「肺」というのは、皮膚と大腸とも深くかかわります。
肺とのかかわりから大腸が乾燥しているととらえます。
秋の便秘は大腸の乾燥が原因なんです。
秋に摂りたい食材
便秘対策には「潤腸作用」という腸を潤す働きのある生薬や薬膳を使います。
食材だとはちみつ、黒ゴマ、松の実、くるみなどがおススメです。
そして気持ちを幸せにしてくれるセロトニンの原料である成分トリプトファンを摂ることが有効です♪
トリプトファンは肉類、魚介類に多く含まれていますが、そればかり食べると腸内細菌が悪玉に傾いてしまいます。
そこでおすすめしたいの大豆を原料とする味噌や納豆です。
豆類はトリプトファンが多いうえに、発酵食品という形で摂ると善玉菌を一層に元気にすることができるからです。
さらに味噌は血を補い、増やす食材としてもとても優秀です!
冬
冬は閉蔵といい、万物は静かに沈み消極的になる時です。
冬になると気温が下がり、草は枯れ、冬眠する動物や虫も多く、地面も雪や氷に閉ざされます。
生活の面では寒さを避けて暖かくし行動も控えめにしてあまり活動的にしない方が良いとされます。それは激しく動いて人体のエネルギーを消耗するためです。
かつての人類にとって冬を越すのは一苦労でした。
また秋のところでご紹介したように太陽の光も少なくなるため脳内の幸せホルモンも減ります。気持ちも下がりやすく人によっては冬季鬱になることもあるためこういった養成法が編み出されてきたのでしょう。
生命力を高めるチャンスは冬にあり:腎水
冬にはひたすら耐えおとなしくしているべきと言う印象持ちますが実は生命力を高めるカギは冬が握っていると言っても過言ではありません。
植物が冬に力を蓄えることで春に芽吹き花を咲かせるように人間も冬に生命力を蓄えることができるのです。
冬の臓器は「腎」
東洋医学では成長や生殖、若さを担当するとされる臓器です。
そのため不妊といった婦人科系のトラブルを改善するためには特に冬の時期の過ごし方が大切だとされています。
冬に取るべき食材
生命力を高めるための食材は色の黒いもの、ねばねばしたものです。
具体的には黒豆、黒ゴマ、黒キクラゲ、玄米、海苔などの海藻類、なめこ、山芋などです。
黒豆はイソフラボンが豊富なため婦人科系トラブルを抱えられている方には特にオススメしたい食品です。
さらに「腎」と言うのは「鹹味(かんみ)」と言って塩辛い味を非常に好みます。
海苔などの海藻類はミネラル成分が多いため、腎の力を高め生命力アップや若返りの効果も期待できます。
冬は体を温めよう!
また冬に冷えると腎の力が低下してしまうため、温めることが非常に重要です。
冷たい食べ物を避け温かい食べ物を積極的に取るのはもちろん、生活面でも腹巻や靴下カイロなどを活用して消えないように気をつけてください。
日本人の生活習慣に基づいている入浴はまさにこの冷え対策に受付です。
冬に温めたりしっかり食事に気をつけたりしないと冬に生命力を蓄えることができず、春に不調が出てきてしまいます。
四季それぞれの養成はいずれも大切ですが、冬の不養成は生命力の低下に直結します。
体を冷やさないようにくれぐれも気をつけてくださいね。
まとめ
今回各季節の基本的な養成法を簡単にお話ししましたがいかがだったでしょうか?
忙しさやストレスのせいで自然環境の変化に全く気付けていない生活になっていませんか?
空を見上げることもなく、ただ時間に合わせた生活をするだけになっていませんか?
自然には一定のリズムがあり、その流れに逆らうと不調に陥りやすくなります。
それは台風の中、風に逆らって歩きながら、なかなか前に進めないと嘆いているようなものです。
追い風に乗ればいろいろなことが今よりもずっとうまくいきます。
あなたのバイオリズムを自然の流れに乗せてあげれば心も体も自ずと整い、人生そのものがもっとうまくいくようになります。
ぜひ自然の流れに上手に乗っていきましょう!
そして、自然の働きには陰陽という二つの側面から見た考え方があり、陰陽の気は季節に合わせて多くなったり少なくなったりします。
体も陰陽の気をバランスよく保つ必要があります。
この一定のバランスが崩れた時に病気になるので、自然に調和して生活することが長寿の秘訣となるわけです。
このブログでは日本は四季折々の楽しさを十分に味わいたいなあと思い書いています♪
そしてこのブログを見てくださる方が
自然の流れに沿って気楽に人生を楽しんでもらえたら嬉しいなあと思って書いています😊
皆様の心と体が軽くなり、幸せな人生を送れることを願っています♡
最後まで読んでくださり本当にありがとうございました!
今日もハッピーな1日をお過ごしください😊
以上薬剤師θさぷりんでした🌸